書誌事項

玉ねぎの皮をむきながら

ギュンター・グラス著 ; 依岡隆児訳

集英社, 2008.5

タイトル別名

Beim Häuten der Zwiebel

タイトル読み

タマネギ ノ カワ オ ムキナガラ

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注記

原著 (Göttingen : Steidl, c2006) の翻訳

内容説明・目次

内容説明

ノーベル文学賞作家のグラスが、本書で17歳の時にナチスの武装親衛隊員だったことを告白した。ナチス社会を容赦なく批判し、「ドイツの良心の番人」とも言われたグラスのこの告白は国内外に大きな衝撃を与え、ノーベル賞返上の声まで出た。本国ではまたたく間に大ベストセラーとなり、世界中で翻訳が刊行された。この告白だけが取り沙汰されているが、本書は自己の歩みを年代記的に追った個人史であり、ドイツを中心とするヨーロッパ史、世界史が織り交ぜられた一級の文学でもある。創作活動の舞台裏などのエピソードも惜しげなく盛り込まれ、その絶妙な語り口で読者の心を強く揺さぶる自伝の傑作であり、戦争体験者の貴重な実話として歴史的価値も高い。グラス・ファンの必読書であり、多くの新しい読者をも魅了する一冊である。玉ねぎの皮を一枚一枚むくように、グラスの全貌が明らかになる。

目次

  • 皮の下からまた皮が
  • カプセルにしまいこまれたもの
  • 彼は「ワタシタチハソンナコトハシマセン」という名だった
  • 私はいかにして恐怖を学んだか
  • お客たちとテーブルを囲んで
  • 地上と坑内
  • 第三の飢え
  • 私はいかにしてタバコを吸うようになったのか
  • ベルリンの空気
  • 音もなく癌が進行するあいだに
  • 結婚式に贈られたもの

「BOOKデータベース」 より

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