玉ねぎの皮をむきながら
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玉ねぎの皮をむきながら
集英社, 2008.5
- Other Title
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Beim Häuten der Zwiebel
- Title Transcription
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タマネギ ノ カワ オ ムキナガラ
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Prefectural University of Hiroshima Library and Academic Information Center
940.278||G77110023580
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Note
原著 (Göttingen : Steidl, c2006) の翻訳
Description and Table of Contents
Description
ノーベル文学賞作家のグラスが、本書で17歳の時にナチスの武装親衛隊員だったことを告白した。ナチス社会を容赦なく批判し、「ドイツの良心の番人」とも言われたグラスのこの告白は国内外に大きな衝撃を与え、ノーベル賞返上の声まで出た。本国ではまたたく間に大ベストセラーとなり、世界中で翻訳が刊行された。この告白だけが取り沙汰されているが、本書は自己の歩みを年代記的に追った個人史であり、ドイツを中心とするヨーロッパ史、世界史が織り交ぜられた一級の文学でもある。創作活動の舞台裏などのエピソードも惜しげなく盛り込まれ、その絶妙な語り口で読者の心を強く揺さぶる自伝の傑作であり、戦争体験者の貴重な実話として歴史的価値も高い。グラス・ファンの必読書であり、多くの新しい読者をも魅了する一冊である。玉ねぎの皮を一枚一枚むくように、グラスの全貌が明らかになる。
Table of Contents
- 皮の下からまた皮が
- カプセルにしまいこまれたもの
- 彼は「ワタシタチハソンナコトハシマセン」という名だった
- 私はいかにして恐怖を学んだか
- お客たちとテーブルを囲んで
- 地上と坑内
- 第三の飢え
- 私はいかにしてタバコを吸うようになったのか
- ベルリンの空気
- 音もなく癌が進行するあいだに
- 結婚式に贈られたもの
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