玉ねぎの皮をむきながら
著者
書誌事項
玉ねぎの皮をむきながら
集英社, 2008.5
- タイトル別名
-
Beim Häuten der Zwiebel
- タイトル読み
-
タマネギ ノ カワ オ ムキナガラ
大学図書館所蔵 件 / 全218件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
原著 (Göttingen : Steidl, c2006) の翻訳
内容説明・目次
内容説明
ノーベル文学賞作家のグラスが、本書で17歳の時にナチスの武装親衛隊員だったことを告白した。ナチス社会を容赦なく批判し、「ドイツの良心の番人」とも言われたグラスのこの告白は国内外に大きな衝撃を与え、ノーベル賞返上の声まで出た。本国ではまたたく間に大ベストセラーとなり、世界中で翻訳が刊行された。この告白だけが取り沙汰されているが、本書は自己の歩みを年代記的に追った個人史であり、ドイツを中心とするヨーロッパ史、世界史が織り交ぜられた一級の文学でもある。創作活動の舞台裏などのエピソードも惜しげなく盛り込まれ、その絶妙な語り口で読者の心を強く揺さぶる自伝の傑作であり、戦争体験者の貴重な実話として歴史的価値も高い。グラス・ファンの必読書であり、多くの新しい読者をも魅了する一冊である。玉ねぎの皮を一枚一枚むくように、グラスの全貌が明らかになる。
目次
- 皮の下からまた皮が
- カプセルにしまいこまれたもの
- 彼は「ワタシタチハソンナコトハシマセン」という名だった
- 私はいかにして恐怖を学んだか
- お客たちとテーブルを囲んで
- 地上と坑内
- 第三の飢え
- 私はいかにしてタバコを吸うようになったのか
- ベルリンの空気
- 音もなく癌が進行するあいだに
- 結婚式に贈られたもの
「BOOKデータベース」 より