書誌事項

悪夢の医療史 : 人体実験・軍事技術・先端生命科学

W.ラフルーア, G.ベーメ, 島薗進編著 ; 中村圭志, 秋山淑子訳

勁草書房, 2008.10

タイトル別名

Dark medicine : rationalizing unethical medical research

悪夢の医療史 : 人体実験軍事技術先端生命科学

タイトル読み

アクム ノ イリョウシ : ジンタイ ジッケン ・ グンジ ギジュツ ・ センタン セイメイ カガク

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注記

原著 (Indiana University Press, 2007) の翻訳

参考文献: 章末

内容説明・目次

内容説明

バイオテクノロジー開発に人を駆り立てるものは何か。再生医療・生殖技術・脳科学など、今日の先端医療や生命科学への熱狂は、20世紀の医学史・生命科学史の数々の悪夢を思い起こさせる。哲学、宗教学、社会学、科学史、生命科学などの先鋭的な研究者が、非倫理的医学研究とその正当化の歴史、今日的意義を討究したアクチュアルな研究書。グローバルなバイオテクノロジー開発競争の下、過去から学ぶべき医学研究の倫理とは。

目次

  • 第1部 繰り返される暴走(非倫理的な医学研究の合理化—ヴィクトル・フォン・ヴァイッゼッカーの事例を真剣に受け止める;医学、道徳、歴史—ドイツの『エティーク』誌と人体実験の限界;人体実験とインフォームド・コンセント—現在までの道のり;学者たちの沈黙;悪の倫理学—ナチスの医学実験がもたらした課題と教訓;七三一部隊と一九八九年に発見された多数の遺骨—医学者たちの組織犯罪;バイオハザード—七三一部隊と戦後日本の国民的「忘れやすさ」の政治学;生物兵器—米国と朝鮮戦争;実験的傷害—二〇世紀中葉の米国における銃弾傷弾道学と航空医学;生命倫理へのつまづきの石—冷戦初期の人体実験政策)
  • 第2部 論争の現在(医原病の倫理学のために;脳死・臓器移殖の現在—「生き残り」戦略か「無常」戦略か;「人体革命」の時代を考える—「人間の尊厳」概念と「自己決定権」に対する批判的視座;人の胚の研究に慎重でなければならない理由—人間の尊厳の異なる考え方;日本における優生学、生殖技術とフェミニズムのディレンマ;ユートピアの罠を拒否する—研究開発、合理化、ハンス・ヨナス)

「BOOKデータベース」 より

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