音楽はいかに現代社会をデザインしたか : 教育と音楽の大衆社会史

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音楽はいかに現代社会をデザインしたか : 教育と音楽の大衆社会史

上田誠二著

新曜社, 2010.6

タイトル読み

オンガク ワ イカニ ゲンダイ シャカイ オ デザイン シタカ : キョウイク ト オンガク ノ タイシュウ シャカイシ

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注記

博士 (史学) 論文「大正・昭和戦前期の芸術教育運動に関する文化史的研究 : 社会秩序の担い手となった芸術教育家たち」 (2006年, 東京都立大学) を大幅に手直ししたもの

関連年表: p390-395

索引: p396-405

内容説明・目次

内容説明

退廃的で堕落しているといわれた中山晋平の「東京音頭」は、なぜ戦中に「建国音頭」、戦後は「憲法音頭」に変容したのか。北原白秋の「国民歌謡」、総力戦下の絶対音感教育などとの対比で、「音楽」の社会形成力を抉りだした気鋭の力作。

目次

  • 文化史の方法
  • 第1部 大衆社会の形成と芸術教育の誕生—一九二〇‐三〇年代(北原白秋による芸術教育と公民育成—子どものための童謡から大人のための民謡へ;エリート音楽教師たちの音楽教育運動—日本教育音楽協会の設立と展開;地域社会における都市化と芸術教育の展開—神奈川県中郡大磯町を事例として)
  • 第2部 芸術文化・学校文化・大衆文化の境界線—一九三〇‐四〇年代(北原白秋・山田耕筰による国民歌謡の芸術世界—芸術文化の大衆化と大衆の国民化;日本教育音楽協会による社会の芸術化運動—学校文化の芸術化と国民学校芸能科音楽の創設;「東京音頭」から「建国音頭」へ—大衆文化の教育化)
  • 第3部 教育と音楽による現代的秩序意識の形成—一九四〇‐五〇年代(「文化としての教育」の自律性—戦中・戦後の神奈川県中郡大磯町を事例として;総力戦下の絶対音感という自立美—芸術と国防のための能力主義、その顛末;戦後民主主義下の相対音感という調和美—文化国家の社会秩序、その起源と行方)
  • 将来への若干の展望

「BOOKデータベース」 より

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