名作の中の地球環境史
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名作の中の地球環境史
岩波書店, 2011.3
- タイトル読み
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メイサク ノ ナカ ノ チキュウ カンキョウシ
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注記
参考文献: 各章末
内容説明・目次
内容説明
時代の危機をいち早く察知して作品に取りこみ、それが社会に対する警告や警鐘になったことが少なからずある。『出エジプト記』『コロンブス航海誌』『エマ』『レ・ミゼラブル』『白鯨』『グリム童話集』『不思議の国のアリス』『闇の奥』『駱駝祥子』『怒りの葡萄』『グスコーブドリの伝記』等、二四篇の古典・名作の中から、森林破壊、大気汚染、地球温暖化、干ばつなど環境をめぐる問題を取り出し、それが地球の環境史の中でどういう意味をもつのかを読み解く。環境史の第一人者による斬新な試み。
目次
- 独裁者が引き起こした環境の荒廃—ユン・チアン『ワイルド・スワン』
- 地球温暖化を利用して冷害を救う—宮澤賢治『グスコーブドリの伝記』
- 農地への重圧が招いた米国の大砂嵐—ジョン・スタインベック『怒りの葡萄』
- 黄砂のなかを走る人力車—老舎『駱駝祥子 らくだのシアンツ』
- 全世界を巻き込んだスペインかぜ(上)—キャサリン・アン・ポーター『幻の馬 幻の騎手』
- 全世界を巻き込んだスペインかぜ(下)—岸田國士『風邪一束』
- アマゾンの隣は大砂漠—ラケル・デ・ケイロス『旱魃』
- 植民地収奪が追い詰めたアフリカゾウ—ジョセフ・コンラッド『闇の奥』
- 外国人が賞賛した明治初年の自然—イザベラ・バード『イザベラ・バードの日本紀行』・エドワード・S・モース『日本その日その日』
- 帽子屋はなぜ水銀中毒にかかったのか—ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より