現代イラクのイスラーム主義運動 : 革命運動から政権党への軌跡
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書誌事項
現代イラクのイスラーム主義運動 : 革命運動から政権党への軌跡
有斐閣, 2011.12
- タイトル別名
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The Islamist movements in modern Iraq : from revolutionary movements to ruling parties
- タイトル読み
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ゲンダイ イラク ノ イスラーム シュギ ウンドウ : カクメイ ウンドウ カラ セイケントウ エノ キセキ
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注記
博士論文「現代イラクにおける政治変動とイスラーム主義運動 : ダアワ党の組織展開と思想変容をめぐる実証的研究」(京都大学, 2010年)を加筆修正し、分量を大幅に圧縮したもの
引用文献: p315-337
内容説明・目次
内容説明
イラクでは、2003年の米軍の侵攻によってフセイン・バアス党権威主義体制が崩壊した現在においても、政治的に不安定な状態が続いている。その背景を、イラク戦争後に、政権の中枢に上り詰めたイラク・イスラーム主義運動の歴史的変容過程を分析することによって、明らかにする。本書は、イスラーム主義運動の中でも特に、ダアワ党とイラク・イスラーム革命最高評議会(SCIRI)に焦点を当て、運動の成立からダアワ党が政権の座に就くまでの激動の半世紀を、4つの時代に分けて描き出す。この過程を、関係者へのインタビューや党の機関紙などの一次資料をもとに分析し、イスラーム主義運動が発信してきた「国家」と「ネーション」の枠組みの揺れが、現在の政治的対立の根源にあることを解き明かす。
目次
- 現代イラクの政治変動とイスラーム主義運動
- 第1部 イスラーム主義運動の誕生と革命運動(1950〜70年代)(イラク国家の形成と変容するシーア派宗教界;イラクにイスラーム国家を樹立せよ—イスラーム主義運動の思想的源流;近代的イスラーム主義組織の形成と革命運動—黎明・革命期ダアワ党の歴史的変遷)
- 第2部 亡命期のイスラーム主義運動とその分岐(1980年代)(革命運動の失敗と亡命、そして分裂—バーキル・サドル処刑のインパクトを手がかりに;独裁政権を打倒せよ、革命政権を樹立せよ—亡命イスラーム主義運動の新展開;シーア派法学権威への個人的忠誠か、組織化された宗教界との協調か—イデオロギー対立と分裂の思想的正統化をめぐって)
- 第3部 ディアスポラ期のイスラーム主義運動と国内社会運動の相克(1990年代)(イスラーム主義反体制派からイラク反体制派へ—ディアスポラ期イスラーム主義の調和と相克;革命運動から社会運動へ—サーディク・サドルの国内大衆動員をめぐって)
- 第4部 国家を運営するイスラーム主義運動(2003年4月〜2009年8月)(歴史的背景に裏づけられた政治対立が顕在化するとき—イスラーム主義の議会政治;変容するイラク国家とイスラーム主義)
「BOOKデータベース」 より