震災後の自然とどうつきあうか
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震災後の自然とどうつきあうか
(叢書震災と社会)
岩波書店, 2012.5
- タイトル読み
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シンサイゴ ノ シゼン ト ドウ ツキアウカ
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注記
参考文献: 巻末p1-4
内容説明・目次
内容説明
東日本大震災は、土木技術の粋を集めた大きく堅固な構造物による対策が、必ずしも地域の安全を保障するとは限らないことを明らかにした。安全を確保するための別の方法が強く求められている。本書では、土地利用の面では「グリーンインフラストラクチャー」を基本とすることを主張する。生物多様性の保全にも寄与する自然性の高い「空間」—たとえば広大な干潟、砂浜‐砂丘‐後背湿地システム、河川の氾濫原など—を、社会を自然災害から守る「緩衝地帯」として保全する方策である。地震・津波、風水害から生命と財産を守るための「自然に逆らわない」政策や、日本の国土の特性を生かしたエネルギーとしてのバイオマス活用を提案する。
目次
- 第1章 地震・津波は生態系に何をもたらすか—生態系にとっての大規模撹乱と人間にとっての災害(大津波がもたらした影響と回復;自然災害と大規模撹乱 ほか)
- 第2章 生態系回復への影響—人間活動の負の遺産(人間活動の負の遺産としての分断孤立化;孤立した生息場所からの絶滅 ほか)
- 第3章 防災・減災のための戦略と土地利用—日本型さとやまグリーンインフラストラクチャーのすすめ(堤防の高さに集中した議論;防災・減災に生物多様性・生態系の視点 ほか)
- 第4章 バイオマスを次代のエネルギーに—持続的な生態系サービス供給システム(持続可能性とすみやかな原発からの脱却;多様なエネルギーの選択肢とバイオマス ほか)
「BOOKデータベース」 より