「日本的なもの」とは何か : ジャポニスムからクール・ジャパンへ

書誌事項

「日本的なもの」とは何か : ジャポニスムからクール・ジャパンへ

柴崎信三著

(筑摩選書, 0118)

筑摩書房, 2015.8

タイトル別名

日本的なものとは何か : ジャポニスムからクールジャパンへ

タイトル読み

「ニホンテキナ モノ」トワ ナニ カ : ジャポニスム カラ クール・ジャパン エ

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注記

おもな引用・参考文献: p277-280

内容説明・目次

内容説明

十九世紀末の浮世絵や陶磁器から近年の絵画や建築、アニメーション、ファッションまで、日本を見つめる外国人のオリエンタリズムを背景にした眼差しが「日本趣味」を“発見”し、その刺激によって国民に“ジャパネスク”が喚起されてゆくというメカニズムが、日本近代の文化表象の著しい特色となった。“日本的なるもの”の核心はいまどこにあるのか。“日本的”とは、いま何を意味するのか。“日本”を象徴するさまざまな“作品”の成り立ちをたどりながら、こうした問いへの答えを探る。

目次

  • 第1章 “日本”をあこがれる(ジャポニスムのまなざし;ある裸体画のモデル—山本芳翠とジュディット・ゴーティエ;“蝶々夫人”を探して—プッチーニと「誤解」の循環;“伝平重盛像”はだれか—マルローが育んだ“神話”)
  • 第2章 “日本”が立ち上がる(つくられる「伝統」呼び出される「祖国」;迷宮としての五浦六角堂—岡倉天心の隠れ家;一九四〇年の詩と真実—山田耕筰と北原白秋の永訣;“富士”というトポス—横山大観と国民のまなざし)
  • 第3章 見つめられる“日本”(天皇を頂く国—異文化とのはざまで;モンパルナスの光と影—「寵児」フジタの陰を生きた画家;天正遣欧少年使節と南蛮絵画—蒐集家・池長孟の戦中戦後;米国大使館の昭和天皇—フェイレイスとファラーズの眼)
  • 第4章 建築意匠のなかの“日本”(“風景”が語りかけるもの;東京駅と日本橋—辰野金吾と妻木頼黄のたたかい;ふたつの「鹿鳴館」—三島由紀夫と「空っぽな戦後」;東京五輪と“太陽の塔”—丹下健三と岡本太郎の「対決」)

「BOOKデータベース」 より

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