善意と悪意の英文学史 : 語り手は読者をどのように愛してきたか

書誌事項

善意と悪意の英文学史 : 語り手は読者をどのように愛してきたか

阿部公彦著

東京大学出版会, 2015.9

タイトル別名

Kind and wicked : how the narrator treats his/her audience

タイトル読み

ゼンイ ト アクイ ノ エイブンガクシ : カタリテ ワ ドクシャ オ ドノヨウニ アイシテ キタカ

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注記

英文タイトルは標題紙裏による

文献: 巻末p2-10

内容説明・目次

内容説明

小説家って、けっこう人が悪いんですね。嘘と謀略、善意と愛—語り手の「礼節」から、英語圏の作品を大胆に読み直す。

目次

  • 1 「善意」の文化—一六‐一九世紀の英国(英会話の起源—デラ・キャーサ『ギャラティーオ』(一五五八)、クルタン『礼節の決まり』(一六七〇);女を嫌うという作法—『チェスタフィールド卿の手紙』(一七七四);作家の不機嫌—ジェーン・オースティン『高慢と偏見』(一八一三);イライラの共和国—ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』(1865);児童文学とですます調—江戸川乱歩『怪人二十面相』(一九三六−五二))
  • 2 「丁寧」に潜むもの—一七‐一九世紀の英・米(拘束の歓び—ウィルアム・シェイクスピア『ソネット集』(一六〇九);登場人物を気遣う—ナサニエル・ホーソーン『七破風の屋敷』(一八五一);やさしさと抑圧—ジョージ・エリオット『サイラス・マーナー』(一八六一);遠慮する詩人—宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(一九三三))
  • 3 「愛」の新しい作法—二〇世紀の英・米・アイルランド(性の教えと不作法—D.H.ロレンス『チャタレー夫人の恋人』(一九二八);目を合わせない語り手—ウィリアム・フォークナー『アブサロム、アブサロム!』(一九三六);冠婚葬祭小説の礼節—フランク・オコナー「花輪」(一九五五)、ウィリアム・トレヴァー「第三者」(一九八六);無愛想の詩学—ウォレス・スティーヴンズ「岩」(一九五四))

「BOOKデータベース」 より

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