造形思考
著者
書誌事項
造形思考
(ちくま学芸文庫, [ク25-1],
筑摩書房, 2016.5
- 上
- 下
- タイトル別名
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Das bildnerische Denken
- タイトル読み
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ゾウケイ シコウ
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注記
文献目録: 下p315-321
作品目録: 下p322-334
1973年5月に新潮社より刊行されたものの文庫化
叢書番号はブックジャケットによる
内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784480096012
内容説明
20世紀初頭、ヨーロッパではキュビズムやシュルレアリスムなど、新たな芸術運動が波涛のごとく沸き起こった。その中でいかなる思潮にも染まりきることなく独自の思索を深め、多様な作品を創作し続けたことで一際異彩を放つのがパウル・クレーである。本書はクレーがバウハウスで教鞭を執っていた時期の論文や講義草稿などを集成。絵画の世界にとどまらず、ブーレーズ、ベンヤミン、ドゥルーズらにインスピレーションを与えた思索のあゆみをつぶさに伝える貴重な資料である。スケッチ、作品等の図版を上下巻で総計1000点超収録。
目次
- まえがき—講義のための著作の成立について
- 造形論の概念(永遠の博物史 生命力の作用;反対概念のない概念は考えられない 二元性を統一として扱うこと;フォルムの発生 すべての生成の根底には運動がある;造形は運動と結ばれている 原動力と限界;平面と空間における位置決定 造形的全体像の組成(舞台) ほか)
- 造形フォルム論によせて(概念としての分析;いかにしてフォルムが生ずるか、フォルムへの道、基本的諸フォルムへの道 観念的な造形手段の領域における展望と位置決定 フォルムの手段の本質と現象 規則的と変則的な投影 尺度と重さ。構造による形成 組成論の諸要素。リズムと律動構造)
- 巻冊次
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下 ISBN 9784480096029
内容説明
「『造形思考』は、レオナルドの数々の『手稿』に匹敵するといっても、おそらく誇張にはならないだろう」(「文庫版解説」より)。クレーの思索は、動力学、光学、解剖学にまで及ぶ。そして芸術の本質を、「見えるものをそのまま再現するのではなく、見えるようにすること」と見定める。形態そのものでなく形成や造形を捉えること。そして「運動」と「反対運動」の均衡を見出すことにより、構図上の平衡が成立するという。縦横無尽に走る思索は、まさに“普遍人”の再来というにふさわしい。
目次
造形フォルム論によせて(生成の基本概念 運動の造形。フォルムにいたる過程の強調 自然研究と結びついた造形論 過程と目標の緊張。本質と現象 自然と抽象;造形的全体の組成 運動有機体。組成の性格とその評価。領域と部分;純粋な色の秩序と本質 色彩関係を示す場でしめる位置 面上での色の有限な、および無限な運動 色の部分活動と色の全体性)
「BOOKデータベース」 より