書誌事項

移民の子どもと世代間社会移動 : 連鎖する社会的不利の克服に向けて

OECD編著 ; 木下江美, 布川あゆみ, 斎藤里美訳

明石書店, 2018.10

タイトル別名

Catching up? : intergenerational mobility and children of immigrants

タイトル読み

イミン ノ コドモ ト セダイカン シャカイ イドウ : レンサ スル シャカイテキ フリ ノ コクフク ニ ムケテ

大学図書館所蔵 件 / 203

注記

原著 (OECD, c2017) の翻訳

参考文献・資料: 各章末

内容説明・目次

内容説明

社会移動は包摂的な経済と社会をつくりだすうえで重要な政策の対象である。多くの移民が今よりも高い収入を得るようになる過程で何らかの困難に直面しているということは、驚くにはあたらない。移民は、社会移動に関わる数多くの障壁を乗り越えてきている。この障壁は多岐にわたるが、異なった環境で育ち、異なった教育システムのもとで教育を受け、さらには現居住国や社会で用いられている言語といった、現居住国生まれの人びとが駆使できるものをもたないといった事実に照らし、社会移動に伴う困難を挙げることができる。しかし、少なくとも移民の親をもつ現居住国生まれの子どもにとってはこれらの障壁はもはや消失しており、社会移動に関して他の子どもと同じ機会を享受しているのでは、という期待をもつ人もいることだろう。だが、多くのOECD諸国、とりわけヨーロッパにおいて、移民の親をもつ現居住国生まれの子どもが、現居住国生まれの親をもつ子どもに比べ、現在でもずっと不利な状況にあることを示唆する証拠は枚挙にいとまがない。こういった事態は、移民の親をもつ子どもがますます増え続けるなか、その統合が社会的結束や経済的成功にとって決定的な意味をもつために、とくに憂慮されている。このような背景に立ち向かうため、OECDはヨーロッパ連合(EU)の支援を受け、親の背景から受ける不利と教育成果や労働市場での成果との関連について、親世代と子ども世代とを移民背景に照らして比較しながらEU諸国とOECD諸国での状況を分析した。本書は、まさに現在進行形のEUとOECDによる豊饒な共同作業の成果をまとめたものである。

目次

  • 第1章 移民の親をもつネイティブの世代間社会移動とその概観(移民の両親をもつネイティブの世代間社会移動に関する主な論点;政策上の示唆)
  • 第2章 移民の親をもつ子どもと世代間社会移動に関する先行研究の検討(移民の親と子どもの世代間社会移動に関する分析;世代間社会移動に影響を与える家族の背景的特徴 ほか)
  • 第3章 教育における世代間社会移動(学歴と就学年数;移民背景ごとにみたPISA調査の得点 ほか)
  • 第4章 労働市場における世代間社会移動(労働市場への参画における世代間継承;職業からみた世代間社会移動 ほか)

「BOOKデータベース」 より

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