不道徳的倫理学講義 : 人生にとって運とは何か
著者
書誌事項
不道徳的倫理学講義 : 人生にとって運とは何か
(ちくま新書, 1409)
筑摩書房, 2019.5
- タイトル読み
-
フドウトクテキ リンリガク コウギ : ジンセイ ニ トッテ ウン トワ ナニ カ
大学図書館所蔵 件 / 全193件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
注記
文献表: p348-356
内容説明・目次
内容説明
我々がこの世界で何をなし、何を受け取るかは、「運」というものに大きく左右されている。しかし、あるべき行為や人生をめぐって議論が交わされるとき、なぜかこの「運」という要素は無視されがちだ。特にその傾向は、道徳や倫理について学問的な探究を行う倫理学に顕著である。それはいったいなぜだろうか。本書では、運が主に倫理学の歴史のなかでどう扱われ、どのように肯定や否定をされてきたのか、古代ギリシアから現代に至る人々の思索の軌跡を追う。そしてその先に、人間のあるがままの生をとらえる道筋を探る。
目次
- 第1部 「運」の意味を探る(現代における「運」;古代ギリシアの文学作品における「運」)
- 第2部 「運」をめぐる倫理学史—古代から近代までの一断面(徳と幸福の一致を求めて—アリストテレス以前;アリストテレス;ストア派;後生へのストア派の影響—デカルトの場合;アダム・スミス;運に抗して—現代の手前まで)
- 第3部 道徳と実存—現代の問題圏(道徳的運;倫理的運)
「BOOKデータベース」 より