ヒトラーの脱走兵 : 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

書誌事項

ヒトラーの脱走兵 : 裏切りか抵抗か、ドイツ最後のタブー

對馬達雄著

(中公新書, 2610)

中央公論新社, 2020.9

タイトル別名

ヒトラーの脱走兵 : 裏切りか抵抗かドイツ最後のタブー

タイトル読み

ヒトラー ノ ダッソウヘイ : ウラギリ カ テイコウ カ、ドイツ サイゴ ノ タブー

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注記

主要文献一覧: p262-269

内容説明・目次

内容説明

ナチス・ドイツ国防軍の脱走兵は、捕らえられて死刑判決を受けた者だけでも3万人以上と、英米に比べて際だって多い。その多くは戦闘中の逃亡ではない。民族殲滅に加担したくないという、生命をかけた抵抗であった。戦後、生き延びた脱走兵たちは久しく卑怯者と罵られ、存在までも否定されつづけるが、ついに軍法会議の不当な実態を暴き、名誉回復をなし遂げる。最後の脱走兵の生涯を通じて、人間の勇気と尊厳を見つめる。

目次

  • 1 軍法会議と庶民兵士の反逆(ヒトラーの国防軍;苛酷な軍法;生きのびた脱走兵ルートヴィヒ・バウマン)
  • 2 引き継がれるナチスの判決と罵倒される脱走兵(アデナウアーの内政と居座るナチス軍司法官;引き継がれるナチスの判決;脱走兵ルートヴィヒ・バウマンの苦悩と絶望)
  • 3 「我々は裏切り者ではない」—歴史家たちの支援と世論の変化(立ち直ったバウマンと脱走兵復権の動向;脱走兵追悼の動き;ナチス軍司法への批判—シュヴィンゲ対メッサーシュミット/ヴュルナー;「ナチス軍法犠牲者全国協会」の設立;司法の転換と世論の支持)
  • 4 復権する脱走兵(政治課題となった脱走兵の復権;院外活動と連邦議会の変化;脱走兵の復権なる—「改正ナチス不当判決破棄法」;バウマン最後の闘い—調査研究所『最後のタブー』)

「BOOKデータベース」 より

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