「論理的思考」の社会的構築 : フランスの思考表現スタイルと言葉の教育
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「論理的思考」の社会的構築 : フランスの思考表現スタイルと言葉の教育
岩波書店, 2021.7
- タイトル別名
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λόγος, logique, logic, logica
論理的思考の社会的構築
- タイトル読み
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「ロンリテキ シコウ」 ノ シャカイテキ コウチク : フランス ノ シコウ ヒョウゲン スタイル ト コトバ ノ キョウイク
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注記
参考文献: 巻末p1-10
内容説明・目次
内容説明
「論理的思考」「ロジカル・シンキング」は教育やビジネスでの重要な能力とされる。だが日本の議論で「論理的」であることは、「証拠を示して説得的に語ること」ほどの共通理解しか見いだせない。そして、実はその捉え方は自明なものではない。そもそも、「論理的」とはどういうことなのか。「論理的である」と感じる感覚はどのようにつくられていくのか。フランスでのディセルタシオン(小論文)を核とした言葉の教育を通じて、日本ともアメリカとも異なる「論理的思考」の存在、そしてその形成過程を明らかにする。
目次
- 第1部 論文構造から生まれる論理と思考法—哲学と文学のディセルタシオン(論文の構造と論理の型—エッセイとディセルタシオン;哲学のディセルタシオンと哲学教育—吟味し否定する方法を教える;文学のディセルタシオンと文学教育—文学鑑賞と論理的思考;ディセルタシオンの歴史)
- 第2部 論理的思考の段階的な訓練—ディセルタシオンを目指した言葉の教育の全体像(小学校で教えられる論理—言語の内的論理と視点の一貫性;中等教育で育まれる論理—「論証」から「弁証法」へ)
- 第3部 判断し行動するための論理—推論する、討論する、合意するための教育(歴史教育—過去の解釈と未来予想に見る推論の型、「合理性」の判断基準;歴史教育の歴史に見る思考法の変遷;市民性教育—合意形成の手続き)
- フランス社会の“論理”の構築—ディセルタシオンが導く思考表現スタイル
「BOOKデータベース」 より