かざる日本
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かざる日本
岩波書店, 2021.12
- タイトル読み
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カザル ニホン
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注記
『図書』誌上 (2019年11月号-2021年4月号) の同名の連載に、新たに2章 (第18, 19章) を書き下ろし、加筆・再構成したもの
参考文献: 節末
内容説明・目次
内容説明
「この世ならざるもの」を招き寄せ、日常を異化し、聖化する。“かざる”という営みには、私たちの心をざわめかせる不穏な力がそなわっている。帯が放つ霊威、一条の紐が湛える無限の創造性、神に献じられる造り花の色の鮮麗。あるいは、空間を荘厳する香り、聖なる時空を現出させる音、水のもつ生命力を引き出す懐石の味—美術・工芸はもちろん、ありとある領域に分け入り、“かざり”の術式を闡明する。
目次
- 組紐—はじまりの紐
- 座敷飾り—かざる方程式
- 供花神饌—聖なる奇観
- 紅—赤の蕩尽
- 香木—見ることも書くことも叶わぬかざり
- 鼈甲—鼈甲は眼で舐めろ
- 帯—神々を招く帯
- 茶室—黄金の仮想現実
- 薩摩切子—ガラスの剛毅
- 変化朝顔—奇想の花
- 結髪—髪を制するかたち
- 料紙装飾—光ふる紙
- 表装—再創造としての表装
- 刀剣—武士の魂は「おかざり」か?
- 音—音の祭り
- 螺鈿—本質としての表層
- 水引折形—水引に張りるめる力
- ガラス—光を封じたグラス
- 和食—懐石にしぶく徴
- かざる日本—かざりの働き
「BOOKデータベース」 より