吾妻鏡 : 鎌倉幕府「正史」の虚実
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書誌事項
吾妻鏡 : 鎌倉幕府「正史」の虚実
(中公新書, 2814)
中央公論新社, 2024.7
- タイトル別名
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鎌倉幕府正史の虚実
- タイトル読み
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アズマカガミ : カマクラ バクフ「セイシ」ノ キョジツ
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注記
参考文献一覧: p275-281
関連略年表: p282-283
内容説明・目次
内容説明
鎌倉幕府草創から中期までの事績を記した『吾妻鏡』。源頼朝挙兵に至る経緯、二代将軍頼家の暗愚、三代執権北条泰時の武勇と仁徳ほか、小説やドラマが描く挿話の多くはこの史料に基づく。幕府の公式記録とも言われるが、史実の錯誤や改変も少なくない。本書では平家追討、奥州合戦、実朝暗殺、承久の乱など主要な合戦や争乱の叙述を、近年の研究も踏まえて検証。「正史」に潜む虚構を洗い出し、隠された意図を明らかにする。
目次
- 序章 『吾妻鏡』とは何か
- 第1章 頼朝挙兵(一一八〇年)―忠臣たちの物語と北条氏の優越
- 第2章 平家追討(一一八五年)―頼朝の版図拡大と利用される敗者たち
- 第3章 奥州合戦(一一八九年)―幕府体制の確立を語る軍記物語
- 第4章 比企氏の乱(一二〇三年)―悪王頼家の退場と逆臣の排斥という虚構
- 第5章 和田合戦(一二一三年)―頼朝の政道を継ぐ実朝と北条泰時
- 第6章 実朝暗殺(一二一九年)―源氏将軍断絶と得宗家の繁栄を導く神意
- 第7章 承久の乱(一二二一年)―執権政治の起源を語る軍記物語
- 第8章 宝治合戦(一二四七年)―北条時頼による得宗専制の開始
- 終章 歴史像の構築
「BOOKデータベース」 より