先進社会の階級構造
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書誌事項
先進社会の階級構造
みすず書房, 1977.1
- タイトル別名
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The class structure of the advanced societies
- タイトル読み
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センシン シャカイ ノ カイキュウ コウゾウ
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注記
参考文献: 巻末p[xv]-xxiii
内容説明・目次
内容説明
1968年のフランス5月革命や同じ年のチェコ事件など、現代史の巨大な出来事について、現代社会学が、何ら有効な説明をなし得なかったことは、著者にとって「社会学の危機」と感ぜられた。かつて社会学が提出した階級理論は、18世紀以来、政治及び経済現象分析の力強い武器であった。いまやそれは無力化したのであろうか?「脱イデオロギー」論や「テクノクラート」理論の流布は、かつての階級概念を、ヴィクトリア朝の建築物のような、無用にして栄光ある古物にしてしまったのであろうか?著者は否と答える。過大な期待と文献の混乱の現実から脱出するために、著者は一方において、マルクス、ウェーバー以来の遺産をたぐい稀れな透徹した分析力で把握し、鋭利な武器として磨きをかける。他方著者の大地を踏まえた足は、現代の工業文明によって新しい形態をととのえた「先進」社会の、資本主義国と共産主義国とを問わない、その現実から出立する。そして、その両者の交錯から導かれた理論的結実が本書である。
目次
- マルクスの階級理論
- ウェーバーの批判
- その後における若干の理論
- マルクスの批判者たち・その批判
- マルクス的視点の再評価
- 階級理論の再考察
- 資本制発展の問題
- 権力の制度的媒介と支配の媒介
- 新中間階級の拡大
- 資本主義社会の労働者階級
- 国家社会主義と階級構造化
- 国家社会主義における階級と党
- 現代社会の階級
- 階級社会の将来
「BOOKデータベース」 より