書誌事項

ドイツ文学の社会史 : 1918年から現代まで

ヤン・ベルク他著 ; 山本尤 [ほか] 訳

(叢書・ウニベルシタス, 257, 258)

法政大学出版局, 1989.3

タイトル別名

Sozialgeschichte der deutschen Literatur von 1918 bis zur Gegenwart

タイトル読み

ドイツ ブンガク ノ シャカイシ : 1918ネン カラ ゲンダイ マデ

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注記

その他の訳者: 三島憲一, 保坂一夫, 鈴木直

参考文献: 各巻末

内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784588002571

内容説明

「文学と歴史はどういう関係にあるのか」ではなく「文学は歴史の中にどう組み込まれているか」—というベンヤミンの認識に基づき、伝統的文学史における方法・構成を全く革新させ、大戦終結の1918年から現代に至るドイツ語圏文学史を新たな視点から照射する。

目次

  • 第1章 ワイマール共和国の文学(ワイマールの共和国;プロレタリア‐革命文学と労働者文学)
  • 第2章 社会=革命への政治参加と「新即物主義」と市民的保守主義の間に位置する文学(「政治演劇」;世界経済危機に対するメディアの反応;ブレヒトの演劇 ほか)
  • 第3章 市民的小説における歴史と社会(批判的ブルジョア知識人—そのイデオロギー的・文学史的状況;疎外経験と組織体—F.カフカ;別の生への探求と、伝統的秩序の批判—R.ムシル;オーストリアの神話と歴史の止揚;価値哲学と複合史的小説—H.ブロッホ;ワイマール共和国とブルジョワ・ヒューマニズムへの転回—Th.マン;イデオロギー的単純化と現実逃避主義—H.ヘッセ;共和国的理性と人道主義的社会主義—H.マン;反ブルジョワ的立場と社会主義との間で—A.デーブリーン ほか)
  • 第4章 第三帝国の文学(国民的反対派からナチ党の権力掌握へ;保守革命文学から文化領域の画一化へ;国粋主義的戦争文学;反ファシズムの抵抗文学;第三帝国におケる保守的文学とファシズム文学の社会的機能 ほか)
巻冊次

下 ISBN 9784588002588

内容説明

社会、経済、さらには政治の変動を理論的に構造化して把握しつつ、文学の発展・展開をそれらとの相互関連において考察する。既成の文学史的方法によって見過ごされ、欠落してきたファシズム文学・亡命文学・労働者文学・マスメディア文学等々が豊饒に照明される。

目次

  • 第5章 亡命文学(迫害、逃亡、国籍剥奪;1933‐35年。出版企業の新設;1935‐39年—文学的人民戦線結成への努力;1939‐45年。1つの時代の終焉)
  • 第6章 DDRの文学(反ファシズム的‐民主主義的な出発点から;〈ビッターフェルトの道〉の文学から現在まで)
  • 第7章 連邦共和国における文学(復興期の文学;経済不況下の文学、新左翼と〈流れの変化〉)

「BOOKデータベース」 より

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