文化批判としての人類学 : 人間科学における実験的試み
著者
書誌事項
文化批判としての人類学 : 人間科学における実験的試み
(文化人類学叢書)
紀伊國屋書店, 1989.7
- タイトル別名
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Anthropology as cultural critique : an experimental moment in the human sciences
- タイトル読み
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ブンカ ヒハン トシテノ ジンルイガク : ニンゲン カガク ニオケル ジッケンテキ ココロミ
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注記
原著の全訳
参考文献: p346-358
内容説明・目次
内容説明
今日の人類学は、民族誌を書くことについてさまざまな方向からの実験を試みている。著者たちによれば、このことは人類学が本来もっていた潜在的可能性の実現につながるものである。文化を記述する方法の反省をつうじて、著者たちが「文化批判」と呼ぶ人類学の役割が浮上してきており、それがいまこそ、人間科学全体の核心的問題となりつつある、というのだ。本書はこうした観点から20世紀の人類学の発展を跡づけながら、その未来を展望していく。とともに、他の社会学や人文科学の混迷に対する提言ともなっている。人類学の立場からなされた尖鋭なポストモダン論としても定評ある好著である。
目次
- 人間科学における表象性の危機
- 民族誌学と解釈学的人類学
- 異文化の経験を伝えること—人間、自己、そして感情
- 世界規模の歴史的政治経済の説明—社会を大規模システムとの関連で知ること
- 文化批判としての人類学の自国への回帰
- 人類学における文化批判の2つの現代的手法
「BOOKデータベース」 より