母系社会のエディプス : フロイト理論は普遍的か
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母系社会のエディプス : フロイト理論は普遍的か
(文化人類学叢書)
紀伊國屋書店, 1990.2
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Oedipus in the Trobriands
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ボケイ シャカイ ノ エディプス : フロイト リロン ワ フヘンテキカ
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文献: p267-280
Description and Table of Contents
Description
男の子は、母親に性的な愛着をいだき、父親に僧しみをいだく—フロイトのいう、エディプス・コンプレックス。これはフロイト理論の中心概念であり、人間の人格形成の秘密を探る20世紀の知的営為のなかで、大きな役割を果たしてきた。だが人類学者マリノウスキーは、文化相対主義の立場から、この概念に限界のあることを主張した。エディプス・コンプレックスは、近代世欧の父権制家族による産物であり、その証拠に、母系社会でいあるトロブリアンド諸島にはこうした心性はない、というのである。本書は、このマリノウスキーの主張を徹底的に再検討する試みである。
Table of Contents
- 第1章 問題提紀
- 第2章 トロブリアンドの母系コンプレックス—その評価
- 第3章 トロブリアンドのエディプス・コンプレックス—仮説
- 第4章 トロブリアンドにおけるエディプス仮説を検証する—それが個人に発生する場合の決定因子の予見と検証
- 第5章 トロブリアンドにおけるエディプス仮説を検証する—エディプスに伴う心理的特徴の予見と検証
- 第6章 エディプス・コンプレックスは普遍的か?
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