宗教の系譜 : キリスト教とイスラムにおける権力の根拠と訓練

書誌事項

宗教の系譜 : キリスト教とイスラムにおける権力の根拠と訓練

タラル・アサド著 ; 中村圭志訳

岩波書店, 2004.1

タイトル別名

Genealogies of religion : discipline and reasons of power in Christianity and Islam

タイトル読み

シュウキョウ ノ ケイフ : キリストキョウ ト イスラム ニオケル ケンリョク ノ コンキョ ト クンレン

大学図書館所蔵 件 / 197

注記

原著 (Johns Hopkins University Press, 1993) の部分訳

序章と本文の8つの章よりなる原書のうち, 本文の2つの章, 'The concept of cultural translation in British social anthropology'および'Multiculturalism and British identity in the wake of the rushdie affair'を省いたもの

文献一覧: 巻末p11-31

内容説明・目次

内容説明

西洋が他者理解のために作り上げた人類学を、西洋自身の歴史に向けなおすとき、なにが見えてくるだろうか。近代的な「宗教」概念の形成史と西欧的リベラリズムによるイスラーム認識とを主題にして、西洋の知がグローバルなヘゲモニーを確立する過程とそのメカニズムを鋭く抉り出す本書は、近代の学問が隠蔽してきた知の異なった起源や由来の探求へと人々をいざなう、強い力を秘めている。

目次

  • 系譜(人類学の範疇としての「宗教」の構築;「儀礼」概念の系譜を描くために)
  • 古語(中世キリスト教の儀礼における苦痛と真理;中世キリスト教の修道生活における訓練と謙遜)
  • 翻訳(中東における宗教的批判の制約—イスラムの公共的議論について)
  • 論争(民族誌、文学、政治—サルマン・ラシュディ作『悪魔の詩』はどう読まれ、どう利用されているか)

「BOOKデータベース」 より

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