「読者」の誕生 : 活字文化はどのようにして定着したか

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「読者」の誕生 : 活字文化はどのようにして定着したか

香内三郎著

晶文社, 2004.12

タイトル別名

読者の誕生 : 活字文化はどのようにして定着したか

タイトル読み

ドクシャ ノ タンジョウ : カツジ ブンカ ワ ドノヨウニ シテ テイチャク シタカ

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内容説明・目次

内容説明

グーテンベルク以後、活版印刷術はヨーロッパじゅうにひろまり、本やパンフレットが大量に印刷されるようになった。だからといって、人々はすぐに本を読むようになったわけではない。「読む」という、ごくありふれた日常的な行為にも歴史がある。今日の私たちがそうであるような「読者」はいつごろ、どのようにして誕生したのだろう。イギリス17世紀、ホッブズ、ミルトン、デフォーたちの言論活動にわけいり、近代ジャーナリズムが成立し、手書きや口頭にかわって活字文化がコミュニケーションの中心となる時代をよみがえらせる。

目次

  • 「イコン」「イメージ」論争の歴史的意味—近代開幕期における影像と言葉
  • 聖書の「四つの意味」とその解体—「字義通り」の読みの優位
  • 「近代的」読み方の誕生—「読むこと」の効力測定様式
  • 「週刊」新聞の社会的定着—定期性をもったジャーナリズムの出現
  • ピューリタン革命の「言説」空間—ライターの想定した読者像とその論理
  • 「手書き」論文から「活字」の世界へ—ホッブズの二つの論争と論証の方法
  • クロムウェル治下における「寛容」の限界—ジェームズ・ネイラーの「ブリストル入城事件」
  • イギリスにおける「カズイストリー」の運命—近代ジャーナリズム成立論史序説
  • 「仮面」の操作と「言論」主体の成立—ケース神学の世俗化と近代ジャーナリズム

「BOOKデータベース」 より

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