古事記の起源 : 新しい古代像をもとめて
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古事記の起源 : 新しい古代像をもとめて
(中公新書, 1878)
中央公論新社, 2006.12
- タイトル別名
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古事記の起源
- タイトル読み
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コジキ ノ キゲン : アタラシイ コダイゾウ オ モトメテ
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内容説明・目次
内容説明
古事記は、八世紀に編纂された日本最古の書物のひとつである。しかし古事記は突然出現したのではない。縄文・弥生期から連綿と続く、無文字時代の神話がその源にあった。著者は、無文字文化の「生きている神話」「生きている歌垣」が今なお残る中国長江流域の少数民族文化を調査し、神話の成立過程のモデルを大胆に構築。イザナミやヤマトタケルの死、スサノオ伝承、黄泉の国神話、糞尿譚などを古事記の深層から読み直す。
目次
- 序論 古事記研究の現在(古事記の四つの顔;生きている神話;古事記神話の古層・新層・中間層;昔話と原型的な神話の違い;リアリティーある「古代」像を目指して)
- 第1部 古事記をどう読むか(古事記はどのように研究されてきたか;原型生存型民族の口誦表現モデルで読む)
- 第2部 古事記を読み解く(臣安万侶言す(「記序」)—激変の時代が突出させた復古精神;天地初めて発けし時—無文字の古層と文字の新層の交錯;イザナミの死—排泄物利用の技術革新;黄泉の国神話—死と折り合いをつける;スサノオ神話—分析を拒絶する混沌;ヤマトタケルの死—古層の死生観で読み直す;サホヒコ・サホヒメ—民族サバイバルから恋愛へ;志毘臣と袁祁命の歌垣—歌垣と政治の交錯;古事記と日本)
「BOOKデータベース」 より