モナ・リザは妊娠中? : 出産の美術誌

書誌事項

モナ・リザは妊娠中? : 出産の美術誌

中川素子著

(平凡社新書, 368)

平凡社, 2007.4

タイトル別名

モナリザは妊娠中 : 出産の美術誌

タイトル読み

モナ リザ ワ ニンシンチュウ : シュッサン ノ ビジュツシ

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内容説明・目次

内容説明

愛については、さまざまな表現がなされてきたが、それに続く妊娠と出産は描かれることが少ない。「モナ・リザは実は妊娠していた」との説もあるが、その微笑みと同様に、生命の誕生は大きな謎だった。受胎告知、キリストの誕生、『源氏物語絵巻』から、フェミニズム・アート、ビル・ヴィオラ、森村泰昌まで。芸術作品をテーマとした一八のエッセイから、妊娠・出産、そして生命の連鎖を見つめてみよう。

目次

  • 黄金の雨の恍惚—グスタフ・クリムト「ダナエ」
  • 母権制から父権制へ—アテナの誕生
  • 出産は神が与えた刑罰か—楽園追放後のイヴ
  • 天使の知らせをどう聞くか—「受胎告知」
  • 世界で最も多く描かれた赤ん坊—「キリスト降誕図」
  • 白象の夢から仏陀が生まれた—「托胎霊夢」
  • 愛欲の空しさをこえるもの—「国宝 源氏物語絵巻・柏木(三)」
  • 生命としての胎児—レナルト・ニルソンの胎児写真
  • 産む・産まないは誰が決めるのか—バーバラ・クルーガーのポスター作品
  • 傷と痛みへの共感—松井冬子「浄相の持続」
  • 流産を描く—フリーダ・カーロ「ヘンリー・フォード病院」
  • 大地母神の復活—フェミニズム・アートの諸作品
  • 女性の身体とは何か—笠原恵実子「PINK#9」
  • レオナルド・ダ・ヴィンチは何を産んだのか—森村泰昌「身ごもるモナ・リザ」
  • 妊婦の美—葛飾北斎「身重の女」
  • 生と死の連鎖—中嶋興「MY LIFE」/ビル・ヴィオラ「ナント・トリプティック」
  • 生命誌の謎—工藤不二男「幻郷」

「BOOKデータベース」 より

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