『老子』 : 「道」への回帰
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『老子』 : 「道」への回帰
(書物誕生 : あたらしい古典入門)
岩波書店, 2009.11
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老子 : 道への回帰
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ロウシ : タオ エノ カイキ
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Note
参考文献: p223-232
Description and Table of Contents
Description
もしも、この世に『老子』が存在しなかったら、世界の思想史は大きく異なっていたに違いない。その思想は、中国や日本はもとより、いまや「タオ」という国際語によって欧米圏を含む世界中の人々の間で親しまれている。しかし、書物の成立や作者とされる人物は謎に包まれており、また、説かれている内容は実に深遠で多様な解釈が可能である。そうしたことが『老子』の神秘化を招いたゆえに、道教の聖典とされたり、老子とブッダを同一視する考え方が生まれ、仏教受容の一助となったこともあった。二〇世紀に大きく発展した出土資料研究に基づきながら祖本について考え、歴代の注釈読解を踏まえながら、よく知られた句を中心に根源的な思索の道へと踏み込んでいく。
Table of Contents
- 第1部 書物の旅路—中国宗教思想の基軸として(『老子』誕生の謎;『老子』はどのように読まれてきたか?;老子と仏教;老子と道教)
- 第2部 作品世界を読む—『老子』のことば 「道」(タオ)の教え(「道」から始まる;根源の「道」に帰る;文明への警告;「聖人」の治;足るを知り、しなやかに生きる)
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