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「世界史」の哲学

大澤真幸著

講談社, 2011.9-

  • 古代篇
  • 中世篇
  • 東洋篇
  • イスラーム篇
  • 近世篇

Other Title

世界史の哲学

Title Transcription

セカイシ ノ テツガク

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Note

古代篇初出「群像」2009年2月号-2010年4月号 (2009年4月号をのぞく)

中世篇初出「群像」2010年5月号-2011年4月号

東洋篇初出「群像」2011年5月号-2013年9月号 (2011年10月号をのぞく)

イスラーム篇初出「群像」2013年10月号-2014年9月号(2014年1月号をのぞく)

近世篇初出「群像」2014年10月号-2016年9月号(2014年12月号, 2015年4月号・11月号, 2016年6月号をのぞく)

Description and Table of Contents

Volume

古代篇 ISBN 9784062172066

Description

世界史は、謎の殺人事件から始まる一種のミステリーである。イエスはなぜ殺されたのか。その死と復活を記した福音書の物語は喜劇なのか。常識を覆しつつ紡がれる、まったく新しい「世界史」という物語。

Table of Contents

  • 普遍性をめぐる問い
  • 神=人の殺害
  • 救済としての苦難
  • 人の子は来たれり
  • 悪魔としてのキリスト
  • ともにいて苦悩する神
  • これは悲劇か、喜劇か
  • もうひとつの刑死
  • 民主主義の挫折と哲学の始まり
  • 観の宗教
  • 闘いとしても神
  • 予言からパレーシアへ
  • 調和の生と獣のごとき生
  • ホモ・サケルの二つの形象
Volume

中世篇 ISBN 9784062172073

Description

殺されても死なない死体が創った「中世」という時代。死体を中心に繁栄する都市。なぜセックスは「原罪」で「隣人」は嫌なやつなのか。愛と矛盾とドラマに満ちた時代を鮮やかに読み解く。

Table of Contents

  • フィリオクエをめぐる対立
  • 信仰の内に孕まれる懐疑
  • 二本の剣
  • 謝肉祭と四旬節の喧嘩
  • 罪から愛へ
  • 聖霊と都市共同体
  • “死の舞踏”を誘発する個体
  • 聖餐のカニバリズム
  • 教会を出産する傷口
  • 空虚な玉座に向かう宮廷愛的情熱
  • 利子という謎
  • 「物自体」としての聖地
Volume

東洋篇 ISBN 9784062187565

Description

政治、経済、軍事、すべての面で他を圧倒していた中国文明。人類の未来が託されるべきだった東洋が西洋の後塵を拝した理由を中国という不思議の国のルーツに探る。

Table of Contents

  • 世界史における圧倒的な不均衡
  • 新大陸の非西洋/ユーラシア大陸の非西洋
  • 受け取る皇帝/受け取らない神
  • 「東」という歴史的単位
  • 解脱としての自由
  • 二つの遍歴集団
  • カーストの内部と外部
  • 救済のための大きな乗り物
  • 「空」の無関心
  • 曼荼羅と磔刑図〔ほか〕
Volume

イスラーム篇 ISBN 9784062194488

Description

異教の奴隷が君主にもなり得たイスラーム社会構造の謎と今。投資を良しとする教義のもとなぜ資本主義が逸早く発達しなかったか。法重視のイスラーム文化圏でなぜ法の支配が崩壊したか。日本人がいまだ知らない現代イスラームの不思議を解く鍵。

Table of Contents

  • 第1章 贖罪の論理
  • 第2章 純粋な一神教
  • 第3章 “投資を勧める神”のもとで
  • 第4章 「法の支配」をめぐる奇妙なねじれ
  • 第5章 「法の支配」のアンチノミー
  • 第6章 人間に似た神のあいまいな確信
  • 第7章 預言者と哲学者
  • 第8章 奴隷の軍人
  • 第9章 信仰の外注
  • 第10章 〓(とく)神と商品
  • 第11章 イスラームと反資本主義
Volume

近世篇 ISBN 9784062204538

Description

神に属する知性をもたぬ人間の不安が歴史を動かすという逆説。ルネサンスと宗教改革という正反対の運動がなぜ同時代に起きたのか。ラテン語で書かれた聖書を読めないカトリック信者のジレンマとは。科学革命のハイライト・万有引力は非合理な遠隔作用ではないのか。

Table of Contents

  • 包摂的な政治制度のアンチノミー
  • 世界の中心へ、縁へ、海へ
  • 聖地の受肉
  • 宗教と世俗化のEPR相関
  • 原テクストの転移
  • 知性と経験
  • 知性の不安
  • 王は二つの身体をもつ
  • 遠近法の二つの身体
  • 世俗の神秘体
  • 遠い祖国と短い時間
  • 天使と税制
  • 王朝、王冠、そして…威厳
  • 王は死せり…王が生きんことを
  • “聖所の前”のタブロー
  • 「蒐集家の部屋」をつきぬけて
  • 表象の条件としての“タブロー”
  • 狂気の理性
  • 万有引力と最後の魔術師
  • ダミヤンの死/マラーの死

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