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英米文学にみる家族像 : 関係の幻想

久守和子, 高田賢一, 中村邦生編著

(Minerva英米文学ライブラリー, 3)

ミネルヴァ書房, 1997.1

タイトル読み

エイベイ ブンガク ニ ミル カゾクゾウ : カンケイ ノ ゲンソウ

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注記

巻末: 索引(p1-3)

執筆: 中村邦生ほか

内容説明・目次

内容説明

文学作品において「家族」は、ギリシア悲劇の時代に始まり、近代の感情革命である小説の成立とともにクローズアップされ、やがてその崩壊が取り沙汰される現代においてまで永遠のテーマである。本書は、英・米文学作品において表現されている多様な形態の「家族」を取り上げて、検証・批評することにより家族像のイメージを拡げ、その原像を探る。多彩な「家族の肖像」を描きあげるとともに、常に切実な感情の舞台であり続ける「家族」の新たな問題も提示するのである。

目次

  • 「家族」の幻景—感情のドラマの余白に
  • 「聖家族」像の変遷
  • ソローの家—第二の自然としての「住」
  • 家族の神話—オルコットの『若草物語』を読み直す
  • 『嵐が丘』の家族像—バルチュスの挿絵を手がかりに
  • 「父」の出現—デフォー、オースティン、コンラッドの作品に現れる父親像
  • 聖/性域における性/聖家族—「家族小説」としてのフォークナーの原典版『サンクチュアリ』
  • 二つの家族の一家団欒—ジェイムズ・ジョイスの「死者たち」
  • 家族の中の死—家族崩壊のメカニズム
  • 反復‐解体‐再創造の場としての「家族」—T・S・エリオットの「家族」論〔ほか〕

「BOOKデータベース」 より

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