平田雅博 [著]
講談社 2025.4 講談社選書メチエ, 823
... を見せたのはローマ時代。一七世紀初頭にはエリザベス女王が黒人追放令を発するが、シェイクスピアはムーア人の軍人を『オセロー』の主人公とした。アメリカ独立戦争で王党派についた黒人奴隷の数奇な運命、ロンドンの黒人貧民を移送した「シエラレオネ計画」の挫折など、三大陸にまたがるイギリス帝国史の暗部を描き出す。 序章 「黒いイギリス人」とは誰か;第1章 最初の来訪者たち ローマ帝国期から近世まで;第2章 逃亡奴隷のプロファイル 18世紀前半;第3章 シエラレオネ計画の夢と失望 18世紀後半;第4章 奴隷解放と「黒人消滅」 19世紀;第5章 世界大戦下の黒人臣民と黒人米兵 20世紀前半 ...
Available at 51 libraries
田間泰子, 土屋敦編
法律文化社 2024.12 「家族」のかたちを考える, 2
... ら 18世紀ロンドンの訪問医療と貧民家族 戦前期日本のハンセン病者と家族 : 九州療養所「患者身分帳」の分析から ハンセン病をめぐる「家族」の経験 : ある兄妹の語りから 韓国におけるハンセン人の子どもに対する烙印と差別 医学史と家族の交差点 「家族」衛生の位相 : 日本の近代衛生史から考える コロナ・パンデミックによる政治と社会の重症化 コロナ禍が浮き彫りにした労働と家族、そして家族ケアの課題 : 病いに強い社会への展望 コロナ禍、感染、家族のようなもの 「家族と病い」の歴史から浮かび上がる現代社会 序章 「家族と病い」の比較家族史にむけて;第1部 近世/近代における ...
Available at 47 libraries
法律文化社 2024.12 <家族>のかたちを考える, 2
... と疑似家族 乳児院における母性的養育剥奪論の盛衰 18世紀ロンドンの訪問医療と貧民家族 戦前期日本のハンセン病者と家族 ハンセン病をめぐる〈家族〉の経験 韓国におけるハンセン人の子どもに対する烙印と差別 医学史と家族の交差点 「家族」衛生の位相 コロナ・パンデミックによる政治と社会の重症化 コロナ禍が浮き彫りにした労働と家族、そして家族ケアの課題 コロナ禍、感染、家族のようなもの 「家族と病い」の歴史から浮かび上がる現代社会 序章 「家族と病い」の比較家族史にむけて;第1部 近世/近代における家族と病い(日本近世の死と病いと家族;家族のいない子どもの病い);第2部 病い ...
Available at 3 libraries
星名定雄著
法政大学出版局 2024.9
... 登場、そして現代まで、二千年を超えるイギリスの郵便制度と、そこに関わった人びとの歩みを描く。ペニー郵便誕生の物語、さらには非郵便サービス部門の台頭、郵便の機械化、国営から公社・民営への道程に及ぶ。 第1部 近世までの郵便の歩み―権力者の道具から市民の郵便に(草創期の駅逓;草創期の外国飛脚;革命時代の駅逓運営;テュアート朝後期の駅逓運営;ロンドン市内のペニー郵便;植民地帝国誕生と郵便事業;植民地帝国と産業革命の時代);第2部 近現代の郵便の発展―国営、公社、民営へ(近代郵便制度の創設;ペニー・ブラックの誕生;近代郵便制度の発展;非郵便サービス部門の台頭;二〇世紀前半の郵政事業 ...
Available at 81 libraries
田中亮三著
河出書房新社 2024.2 ふくろうの本
: 新装版
... 第2章 英国貴族の四季(タウン・ハウス;ロンドンの社交シーズン);第3章 英国貴族とは(貴族とジェントルマン;上流階級の教育;社会構造のピラミッド;世襲貴族;他のヨーロッパ諸国との違い;名目だけの爵位 カートシー・タイトル;サー(sir)は貴族ではない;呼称はきわめて複雑;公爵閣下は別格);第4章 名家探訪(ホーカム・ホール―レスター伯爵家;ブレニム・パレス―モールバラ公爵家;チャツワース―デヴォンシャー公爵家;オールソープ―スペンサー伯爵家;バーリー・ハウス―エクセター侯爵家;ウーバン・アビー―ベッドフォード公爵家);第5章 王朝の変遷と貴族の興亡(近世に入って登場;チューダー王朝期の大変革;爵位が貴重な財産に ...
Available at 16 libraries
渡辺浩一, マシュー・デーヴィス編
勉誠出版 2020.2
... 如何なる状況にあったのかを把握しておくことが必要である。人間社会に不可欠である「水」に着目し、近世都市において、水がどのようなシステム・環境の元に制御され、また、災害によりどのような変化・対応を強いられたのかを、学融合・比較という観点から解明。人為的自然としての人間社会の動態のなかに災害を位置づけ、環境史研究の新たな方法論を模索する。 近世都市の常態と非常態;第1部 後背地と人為的自然環境(江戸の水害と利根川・多摩川水系;自然改造の結果としての都市空間・江戸;嵐・洪水とロンドンの発展—一三〇〇〜一五〇〇年);第2部 インフラの機能と維持(遺跡からみた都市江戸の上下水道の管理 ...
Available at 123 libraries
坂井建雄編 ; 永島剛 [ほか執筆]
法政大学出版局 2019.3
... 医師を養成してきた。西洋および日本の医学教育は、中世・近世期にはどのような知や制度に依拠し、また19世紀以降の近代医学はそれまでの人間観をどう変えたのか?学問史的見地から、大学医学部での教育内容の変遷や、日本の蘭方医による学問受容・形成過程に光をあて、現代にいたる基礎/臨床医学教育のパラダイム移行を概観する画期的論集! 第1部 西洋の医学教育(ヨーロッパの医学教育史(十八世紀以前の西洋伝統医学教育;十九世紀以後の西洋近代医学の成立と特徴);近代ロンドンの病院医学校と医師資格制度—セント・トマス病院医学校を中心として);第2部 日本近世の医学教育(江戸時代の医学教育(瀬戸内地方の事例を中心に ...
Available at 134 libraries
谷畑美帆 [著]
KADOKAWA 2018.5 角川文庫, 20954
... かつてこの町に暮らした近世人の姿をいきいきと物語る。町人か侍か。病死か、事故死か、はたまた人柱か。銭や爪、入れ歯など副葬品の意味とは—?けがや流行り病、食事や性生活、衛生状態や老後の暮らしまで、文献に残らない歴史を、科学の力で解き明かす。人骨をみると「わくわくする」という著者が手まねきする、都市古病理学への招待。 第1章 古人骨からみた江戸八百八町(人骨と江戸の町;墓と副葬品);第2章 骨と墓から何がわかるか(将軍の遺体と墓;墓からわかる江戸人の病気 ほか);第3章 地方の暮らし(武家の人たち;農村の人たち ほか);第4章 一七、一八世紀の英国とロンドン(遺跡とペスト;遺跡は語る ...
Available at 27 libraries
喜安朗, 川北稔著
筑摩書房 2018.4 ちくま学芸文庫, [キ-25-1]
... らく窓—帝国の首都ロンドンの生活文化(ミンチン横丁の賑わい ジェントルマン文化と「舶来品」;コーヒーハウスの時代「商業革命」と都市型文化の成立 ほか);「世界の工場」の玄関口—工業化とロンドン民衆の生活(ディケンズと工業化 なぜ「ロンドン」なのか;イースト・エンド・スラムの成立 ほか);盛り場のロンドン(増補)(「盛り場」とは何か;シェイクスピアの時代の盛り場 ほか);盛り場の形成—パリのブルヴァールに集まる人びと(ブルヴァールにおける出来事;盛り場の移動 ほか);民衆騒乱の舞台—路上の権利(カーニヴァルと民衆蜂起;抑圧の解体—ブルヴァールの「祝祭」 ほか)
Available at 124 libraries
ブックエンド 2017.4 ビオシティ, No.70(2017)
... 南方熊楠特別賞受賞記念寄稿—菌類彩色図譜は自然の「抜書」だった;多様な熊野の隠花植物と国立科学博物館「南方熊楠コレクション」;南方熊楠とロンドンの二つの「森」;標本鑑定にみる熊楠の交流関係—ウェッブから今日の生物学者まで;南方熊楠と熊野の森—生態学者・後藤伸のライフワーク;民俗空観としての風景をみていた人々—私撰・生態民俗学者列伝;熊楠「随聞録」と紀伊熊野の山々に棲む妖怪;説話学者としての南方熊楠;自由へのニューロマンス—仏教と恋と熊楠;和洋漢の森羅万象を捉える—熊楠と近世和漢本草書(博物書));特別寄稿 鎌倉時代の熊野詣を今に伝える藤原定家と熊野懐紙
Available at 2 libraries
宮腰直人編
笠間書院 2017.11 シリーズ日本文学の展望を拓く / 小峯和明監修, 第4巻
... 近江地方の羽衣伝説考 創造的破壊 : 中世と近世の架け橋としての『むさしあぶみ』 南奥羽地域における古浄瑠璃享受 : 文学史と語り物文芸研究の接点を求めて 平将門朝敵観の伝播と成田山信仰 : 将門論の位相・明治篇 近代日本と植民地能楽史の問題 : 問題の所在と課題を中心に 反復と臨場 : 物語を体験すること ホメロスから見た中世日本の『平家物語』 : 叙事詩の語用論的な機能へ 浦島太郎とルーマニアの不老不死説話 仏教説話と笑話 : 『諸仏感応見好書』を中心として 南方熊楠論文の英日比較 : 「ホイッティントンの猫--東洋の類話」と「猫一疋の力に憑って大富となりし人の話」 「ロンドン抜書」の中の日本 : 南方熊楠の文化交流史研究 ...
Available at 147 libraries
アンドルー・ラング著 ; ないとうふみこ訳
作品社 2017.8
一二〇年の時を経てあらわれた幻の本 ルイス・キャロル、コナン・ドイルらが所属した心霊現象研究協会の会長による幽霊譚の古典、ロンドン留学中の夏目漱石が愛読し短篇「琴のそら音」の着想を得た名著、120年の時を越えて、待望の本邦初訳! 夢;夢と幻視;水晶玉による幻視;幻覚;生き霊;死者の幽霊;目的を持って現れた幽霊;幽霊;幽霊と幽霊屋敷;近世の幽霊屋敷;さらなる幽霊屋敷;大昔の幽霊;アイスランドの幽霊;さまざまなおばけ
Available at 80 libraries
岩谷十郎編
国際書院 2016.12 法文化(歴史・比較・情報)叢書, 14
古来より地域や国境を越えて伝播してゆく「普遍」としての法。その一方で、国家や社会をその文化的価値において統合する「固有」としての法。双方の対立と親和を通して紡がれる法のアイデンティティーの「再帰的」性格を深く掘り下げる。 序 再帰する法文化;第1章 近世ロンドンの高等海事裁判所の活動—ジェンティーリ『スペイン擁護論』を素材に;第2章 近代東アジア比較法史の枠組みについての一試論;第3章 「近代国家成立において『中間団体』として消去されたstatus familiaeの復活可能性」について;第4章 人足寄場をめぐる言説空間;第5章 平野義太郎「大アジア主義」の ...
Available at 56 libraries
坂巻清著
山川出版社 2016.5
支配権力が民衆の自発的・自然生的な社会的結合をどのように包摂したのか両者を結ぶ中間団体の法人化に着目し、16・17世紀イギリスの国家秩序編成のかたちを問う。 序章 イギリス近世の国家をみる視点—支配権力と自発的な社会的結合;第1章 中世末期ロンドンの自発的結合組織の展開;第2章 都市の法人化;第3章 一六世紀後半のロンドン;第4章 都市の社団的編成の確立;第5章 議会と都市;第6章 国家秩序の編成;第7章 一七世紀前半の社団的編成の動揺;第8章 社団と帝国;終章 議会主権と社団的秩序の後退
Available at 120 libraries
渡辺浩一, ヴァネッサ・ハーディング編
勉誠出版 2015.11
... イングランド地方中核都市における自己の構築と都市民意識の構築—一六六〇年から一八〇〇年まで;都市民的文脈における記憶・歴史・個人—近世ロンドンの場合;オスマン社会における都市の記憶と自己語り史料—一八世紀末〜一九世紀初頭のイスタンブルとサラエヴォ;集合記憶の構築と自己—ヴェネツィアにおける近世の都市民意識の誕生);都市民の語りと記憶—個と社会のあり方
宮崎揚弘著
山川出版社 2015.5
... 黒死病の原因論(黒死病の症状;神罰説と占星術的原因説 ほか);第5章 黒死病による人口減少(ヨーロッパ全体;イタリア ほか);第6章 黒死病の遺産(人の感性が生み出す変化;文芸上の変化 ほか);第7章 近世ペストの特色(流行の集中激化と衰退;戦争と飢饉);第8章 トゥルーズの大流行—一六二八〜三二年(ペストの進入;全市への波及 ほか);第9章 ロンドンの大流行—一六六五〜六六年(十七世紀のロンドン;流行の始まり ほか);第10章 マルセイユの大流行—一七二〇〜二二年(一七二〇年のマルセイユ;ペストの侵入 ほか);第11章 ペストの克服(公衆衛生の充実;社会的措置の充実 ほか);終章 現代に生きる ...
Available at 188 libraries
坂本優一郎著
名古屋大学出版会 2015.2
... 第1部 投資社会の政治経済学(国政・都市政治・国際金融—一八世紀中頃のロンドン・シティと公債請負人;七年戦争・公債請負人・党派抗争);第2部 投資社会の形成(公債請負人の基層—オランダ人貿易商と近世最末期の投資社会の一断面;証券投資をする人びとの社会—投資社会の垂直的拡大と公債の社会化);第3部 文化と投資社会(投資社会の文化史—公信用・投機・投資;年金・科学・投資社会);第4部 投資社会の拡大と経済(もうひとつの財政金融革命—社会基盤整備と投資社会;投資社会空間の拡大—アイルランド・ロンドン・ジュネーヴ;投資社会と国際金融;投資社会は何か)
Available at 130 libraries
河出書房新社 2015.1 ふくろうの本
... カントリー・ハウス、ロンドンでの社交シーズン—ジェントルマンとは何か?レイディーの暮らしは?執事、女中頭、クック、ハウスメイドなど—使用人たちの世界。チャーチル、故ダイアナ元妃の実家など名家を探訪。 第1章 英国貴族とカントリー・ハウス(カントリー・ハウスとは;使用人たちの世界 ほか);第2章 英国貴族の四季(タウン・ハウス;ロンドンの社交シーズン);第3章 英国貴族とは(貴族とジェントルマン;上流階級の教育 ほか);第4章 名家探訪(ホーカム・ホール—レスター伯爵家;ブレニム・パレス—モールバラ公爵家 ほか);第5章 王朝の変遷と貴族の興亡(近世に入って登場;チューダー王朝期の大変革 ...
Available at 49 libraries
広田照幸, 橋本伸也, 岩下誠編
昭和堂 2013.11 叢書・比較教育社会史
... る国家・社会・教育 : 「福祉国家と教育」という観点から 「長い一八世紀のイギリス」における教育をめぐる国家と社会 日本近世公権力による人口と「いのち」への介入 遠い淵源 フランスにおける「公教育」とその多様な担い手 : 一九世紀前半の初等学校をめぐって オスマン帝国における近代国家の形成と教育・福祉・慈善 ナショナリズム・世俗化・リベラリズム ドイツにおける社会国家形成と教育福祉職の成立 : ジェンダーの視点から 前世紀転換期イングランドにおける教育の政治空間 : ロンドン学務委員会における女性議員を中心に 福祉国家/社会国家への転轍 アメリカ型福祉国家における連帯の問題 福祉国家と教育の関係をどう考えるか ...
Available at 208 libraries
玉木俊明著
創元社 2012.9 創元世界史ライブラリー
... できたのか。何がヨーロッパの近代化を可能ならしめたのか。アントウェルペンを起点とする商人ネットワークの拡大、産業革命、財政=軍事国家など多岐にわたるテーマを関連づけ、近世の経済発展から主権国家の誕生までを多面的かつ具体的に論じる。 序章 近代ヨーロッパ形成を読みとく視点;第1章 商人と国家が織りなす世界史—近代世界システムとグローバルヒストリー;第2章 商人ネットワークの拡大—アントウェルペンからロンドンまで;第3章 「情報」が変えた世界—商業活動と国家の関係;第4章 主権国家の成立—財政と商業からの視点;第5章 大西洋貿易の勃興とヨーロッパの経済成長—各国の貿易と帝国間貿易 ...
Available at 196 libraries