運動会と日本近代
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運動会と日本近代
(青弓社ライブラリー, 6)
青弓社, 1999.12
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ウンドウカイ ト ニホン キンダイ
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その他の著者: 白幡洋三郎, 平田宗史, 木村吉次, 入江克己, 紙透雅子
参考文献: 章末
Contents of Works
- ネーションの儀礼としての運動会 / 吉見俊哉 [執筆]
- 福沢諭吉の運動会 : 近代スポーツと日本人の身体観考 / 白幡洋三郎 [執筆]
- わが国の運動会の歴史 / 平田宗史 [執筆]
- 明治政府の運動会政策 : 奨励と抑圧の二面性 / 木村吉次 [執筆]
- 近代の天皇制と明治神宮競技大会 / 入江克己 [執筆]
- 幼稚園に「運動会」はいらない / 紙透雅子 [執筆]
Description and Table of Contents
Description
運動会は、世界に類を見ない日本独特のイベントである。そこでは、明治国家のテクノクラートたちが近代国家の重要なイデオロギー装置である学校に装填しようとしていた、身体をめぐる戦略がもっとも集約的に発動された。また同時に、民衆の集合的な日常的感覚のなかに深く根を下ろしてきた祭りと固く接合されることによって、近代日本の二重性を端的に象徴する場ともなった。だが、明治の運動会は、最初から国家が明確なかたちを提示し、それにしたがって形成されたものではない。兵式体操を重視する国家の教育政策と、明治時代以前から受け継がれてきた伝統的な遊戯が複雑に混交され、曖昧なかたちのまま全国に普及していったのである。人々が民俗的記憶として培ってきた祭りを取り込みながら、近代的な社会システム構築の礎とされたその歴史を検証し、日本人の集団的無意識が顕現する場としての運動会を多角的に考察する。
Table of Contents
- 第1章 ネーションの儀礼としての運動会
- 第2章 福沢諭吉の運動会—近代スポーツと日本人の身体観考
- 第3章 わが国の運動会の歴史
- 第4章 明治政府の運動会政策—奨励と抑圧の二面性
- 第5章 近代の天皇制と明治神宮競技大会
- 第6章 幼稚園に「運動会」はいらない
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