歌うネアンデルタール : 音楽と言語から見るヒトの進化

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歌うネアンデルタール : 音楽と言語から見るヒトの進化

スティーヴン・ミズン著 ; 熊谷淳子訳

早川書房, 2006.6

タイトル別名

The singing Neanderthals : the origins of music, language, mind and body

タイトル読み

ウタウ ネアンデルタール : オンガク ト ゲンゴ カラ ミル ヒト ノ シンカ

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注記

参考文献: p397-434

巻末から遡ってページ表記が96pまで別途有り

内容説明・目次

内容説明

われわれの生活に欠かすことのできない音楽。この音楽は、いつごろ、どのようにして人類の歴史に誕生したのだろう。音楽は進化の過程でことばの副産物として誕生したというのが、これまでの主要な意見であった。しかし、ミズンは、初期人類はむしろ音楽様の会話をしていたはずだとし、彼らのコミュニケーションを全体的、多様式的、操作的、音楽的、ミメシス的な「Hmmmmm」と名づけた。絶滅した人類、ネアンデルタールはじゅうぶんに発達した咽頭と大きな脳容量をもち、この「Hmmmmm」を使うのにふさわしい進化を遂げていた。20万年前の地球は、狩りをし、異性を口説き、子どもをあやす彼らの歌声に満ちていたことだろう。一方、ホモ・サピエンスではより明確に意思疎通するために言語が発達し、音楽は感情表現の手段として熟成されてきたものと考えられる。認知考古学の第一人者として、人類の心の進化を追究しつづけるスティーヴン・ミズンが、太古の地球に響きわたる歌声を再現する。

目次

  • 音楽の謎—音楽進化史の必要性
  • 第1部 現在(チーズケーキ以上?—音楽と言語の類似点と相違点;言語なき音楽—大脳、失語症、音楽サヴァン;音楽なき言語—後天性・先天性の失音楽;音楽と言語のモジュール性—脳内における音楽処理;乳幼児への話しかけ、歌いかけ—脳の成熟、言語学習、絶対音感 ほか)
  • 第2部 過去(うなり声、咆哮、身振り—サル、類人猿のコミュニケーション;サバンナに響く歌—「Hmmmm」コミュニケーションの起源;リズムに乗る—二足歩行と踊りの進化;模倣する性質—自然界についてのコミュニケーション;セックスのための歌—音楽は性選択の産物か ほか)

「BOOKデータベース」 より

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