日本と中国 : 相互誤解の構造
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日本と中国 : 相互誤解の構造
(中公新書, 1966)
中央公論新社, 2008.9
- タイトル読み
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ニホン ト チュウゴク : ソウゴ ゴカイ ノ コウゾウ
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内容説明・目次
内容説明
中国文化に学び、輸入した漢字に国字、平仮名・片仮名まで加えて表現の幅を広げた日本。日本製品を使い、マンガ、アニメに親しんで、「萌え」「かわいい」を輸入する中国。両国の交流は進み、相互理解は深まっているように見えるが、「同文同種」の底にあるのは実は相互誤解ではないのか。季語・季題、四字熟語、謝罪会見、熟年離婚—。両国の言葉と文化の類似性と独自性を歴史的に検証し、相互理解への道を探る。
目次
- 第1章 漢字と国字—「漢字文化」体験から教えられるもの(漢字を楽しむ文化;「同文同種」の疑問;国字を創らせた日本文化の独自性;戦前の中国人留学生と翻訳革命;「仮名」文化と漢字文化;「詫び」「寂び」にぴったりの外国語は;一輪挿しの啓発)
- 第2章 謝罪もマニュアル必要—「寛容文化」体験から教えられるもの(犯人に「ありがとう」と感謝した警察側;何を詫びるかが問題)
- 第3章 「話せばわかる」のか—表現形式から教えられるもの(大事なことほど以心伝心ですます文化;おとなしい修飾表現の日本語;日本語と中国語を比べれば;憤りも悲しみも喜びも無言)
- 第4章 言葉にも季節がある—自然体験から教えられるもの(季語との出会い;自然への気配り;季節の習慣化と魯迅の手紙;古代にさかのぼるほど、中国でも「季語」意識;自然に求める生命観・感性が本性の日本文化)
- 第5章 未完成の課題—日本研究の先駆者に教えられるもの(中国人先駆者の提言;代表的な三つの模索)
「BOOKデータベース」 より