経済学の哲学 : 19世紀経済思想とラスキン

書誌事項

経済学の哲学 : 19世紀経済思想とラスキン

伊藤邦武著

(中公新書, 2131)

中央公論新社, 2011.9

タイトル読み

ケイザイガク ノ テツガク : 19セイキ ケイザイ シソウ ト ラスキン

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注記

関連年表: p244-252

内容説明・目次

内容説明

経済と環境保護。分裂し、対立するかのような両者が折り合う思想は可能なのか。このきわめて現代的な問題は、すでに19世紀に提起されていた。産業革命が隆盛を誇るロンドンで、哲学者ラスキンが環境と弱者を犠牲にする経済学に怒りを感じ、新しい経済学の枠組みを構想したのだ。本書は、同時代の経済学者との格闘に光を当てながら、この先駆的な思想を辿る。ありうべき価値体系とは何か。よりよい社会への道を探る。

目次

  • 序章 忘れられた思想家—ラスキンの時代と生涯
  • 第1章 ポリティカル・エコノミーの歴史(古代ギリシアの経済思想;アダム・スミスから;ジョン・ステュアート・ミルまで;功利主義とロマン主義)
  • 第2章 ラスキンの経済論(『この最後の者にも』;ミル批判;リカード批判;古代ギリシア的発想の復活)
  • 第3章 「きれいな空気と水と大地」の方へ(風景の真理と倫理;文化と気候変動;風景と時間—ラスキンとプルースト;深いエコロジーと名誉ある富)

「BOOKデータベース」 より

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