社会科学と因果分析 : ウェーバーの方法論から知の現在へ
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社会科学と因果分析 : ウェーバーの方法論から知の現在へ
岩波書店, 2019.1
- タイトル別名
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ウエーバーの社会学方法論の生成
Social science and causal analysis : from Max Weber's methodology to the frontier of social inquiry
- タイトル読み
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シャカイ カガク ト インガ ブンセキ : ウェーバー ノ ホウホウロン カラ チ ノ ゲンザイ エ
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注記
事項索引: 巻末p1-7
人名索引: 巻末p7-10
第1-3、5-7回は、「書斎の窓」(646-651号, 2016-2017, 有斐閣)に連載した「ウエーバーの社会学方法論の生成」を加筆修正したもの
日本学術振興会科学研究費助成 (基盤研究C) 「ベイズ統計学的枠組みによる理解社会学と意味システム論の再構築」および「『適合的因果』と統計的因果推論の同型性にもとづく因果分析の再構築」の成果
第4刷(2019.9刊): p140に追記、p[408]に「第四刷への追記」あり
内容説明・目次
内容説明
マックス・ウェーバーは、「社会に関わる因果のしくみを解明し、それを他人に伝える営み」である社会科学の創始者の一人である。彼が確立した「適合的因果」と呼ばれる因果分析の方法が、百年後の現代の社会科学における最先端の展開や論争、統計的因果推論等の手法にそのままつながっているとしたら?その出発点で、社会科学が既に「人文学/自然科学」「文科系/理科系」といった二項図式ではとらえきれないものだったとしたら?従来のウェーバー像とは大きく異なるその学術の姿を明らかにしながら「古典」に新たな生命の息吹を吹き込み、その後の「百年の螺旋」をたどることで社会科学とは何をする学術なのかを追究する。
目次
- 第1章 社会科学とは何か(社会科学は何をする?;人文学と自然科学の間で)
- 第2章 百年の螺旋(リッカートの文化科学—価値関係づけの円環;機能主義と因果の推論—制度のしくみと意味 ほか)
- 第3章 適合的因果の方法(歴史の一回性と因果—リッカートからフォン・クリースへ(1);適合的因果と反実仮想—リッカートからフォン・クリースへ(2) ほか)
- 第4章 歴史と比較(日常会話の可能世界—因果分析の方法論(1);歴史学者の思考実験—因果分析の方法論(2) ほか)
- 第5章 社会の観察と因果分析(法則論的知識と因果推論;社会科学と反事実的因果 ほか)
「BOOKデータベース」 より