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幣原喜重郎とその時代

岡崎久彦著

(PHP文庫, [お86])

PHP研究所, 2003.7

Title Transcription

シデハラ キジュウロウ ト ソノ ジダイ

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Note

底本は2000年4月PHP研究所より刊行

文献目録あり

幣原喜重郎の肖像あり

幣原喜重郎年表: 巻末

シリーズ番号はジャケットによる

Description and Table of Contents

Description

幣原は、大正13年、外交官試験に合格した者として初めて加藤内閣の外相に就任する。その外交姿勢は、英米協調・対中国内政不干渉を基調とした。いわゆる「幣原外交」である。しかしそれは陸軍・財界・政友会等から「軟弱外交」と非難をあび、昭和2年、幣原は退場を余儀なくされる。そもそも非自主的、非協調的な外交など存在しない。デモクラシーの理想を信じた男の信念と悲哀を描く著者渾身の評伝。

Table of Contents

  • 新世代の外交官—典型的な平和な時代の真面目な秀才
  • アメリカの世紀の始まり—新興日本と新興アメリカが太平洋で遭遇する
  • 混沌の中国大陸—拙劣を極めた二十一箇条要求
  • 日英同盟の時代—その時代、英国紳士は日本人の理想だった
  • 日英同盟の岐路—日本は第一次大戦で同盟強化のチャンスを見逃した
  • ロシア革命とシベリア出兵—ロシア革命の余波は日本にも及んだ
  • パリ講和会議—同盟国英国の老練な外交が日本を救った
  • 日英同盟の終焉—「旧外交」と「新外交」の岐路に立たされた幣原の選択
  • 平和と軍隊—ワシントン軍縮を成功させた加藤友三郎の見識、幣原外交の冴え
  • 幣原外交の開花—外相に就任した幣原は外交の新機軸を開いた
  • 潮の変わり目—幣原の協調路線に国民世論は反発した
  • 中国統一の気運に直面する田中外交—張作霖爆殺事件はその後の日本に決定的な悪影響を及ぼした
  • 幣原外交の最後の業績—時流が変わっていく中、幣原は少しも変わらなかった
  • 幣原外交の終焉—幣原の辞任で日本は対米外交の貴重な資産を失った

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