不機嫌なメアリー・ポピンズ : イギリス小説と映画から読む「階級」
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不機嫌なメアリー・ポピンズ : イギリス小説と映画から読む「階級」
(平凡社新書, 273)
平凡社, 2005.5
- タイトル別名
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不機嫌なメアリーポピンズ : イギリス小説と映画から読む階級
- タイトル読み
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フキゲンナ メアリー・ポピンズ : イギリス ショウセツ ト エイガ カラ ヨム 「カイキュウ」
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注記
2003年7月から2004年6月まで平凡社のPR誌『月刊百科』に連載した原稿を加筆・修正し書き下ろしを加えたもの
主な参考文献: 巻末pi-iii
内容説明・目次
内容説明
われわれはイギリス小説を読む。その映画化作品も見る。だが、本当にその面白みを理解できているだろうか?スノッブで、イジワルで、「階級」にとらわれたイギリス人、その作家たちが書く文章には、「階級」にまつわる揶揄と皮肉が練り込まれ、行間には棘がひそんでいる。そして、映画ではそれらがどう変容され、また強調されているのか?小説と映画から、イギリス社会とイギリス人の心理に深く重く沈潜する「階級意識」を読み解く。
目次
- 1 ラヴ・コメディ今昔(嫌われるヒロイン?—ジェイン・オースティン『エマ』;エリザベス・ベネットが九〇年代のロンドンにいたなら?—ヘレン・フィールディング『ブリジット・ジョーンズの日記』)
- 2 働く女たち(逆境の淑女、ガヴァネス—シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』;なぜナニーは不機嫌なのか—P・L・トラヴァーズ『メアリー・ポピンズ』 ほか)
- 3 階級と男たち(ジェントルマンと教育—チャールズ・ディケンズ『大いなる遺産』;愛を勝ちとる「格下の男」—E・M・フォースター『眺めのいい部屋』 ほか)
- 4 イギリス人が異世界を描けば(「ユートピア」は階級社会の行く末?—H・G・ウェルズ『タイム・マシン』;悪の権化はなぜ「フツーの人」になったのか?—アントニー・バージェス『時計じかけのオレンジ』 ほか)
- 5 マイノリティたちのイギリス(日系作家の描いた「古きよきイギリス」—カズオ・イシグロ『日の名残り』;「新しいイギリス人」と越境する新世代—ハニーフ・クレイシ『郊外のブッダ』ほか)
「BOOKデータベース」 より