メディアのなかの「帝国」
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書誌事項
メディアのなかの「帝国」
(「帝国」日本の学知 : 岩波講座, 4)
岩波書店, 2006.3
- タイトル別名
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メディアのなかの帝国
- タイトル読み
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メディア ノ ナカ ノ「テイコク」
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注記
シリーズの編集委員: 山本武利, 田中耕司, 杉山伸也, 末廣昭, 山室信一, 岸本美緒, 藤井省三, 酒井哲哉
付録: メディア関係年表: I 国内メディア関係年表(土屋礼子, 川崎賢子, 小林聡明作成): 巻末p2-26. II 中国メディア関係年表(馬挺作成): 巻末p27-35. III 朝鮮メディア関係年表(小林聡明作成): 巻末p36-44. IV 満洲メディア関係年表(川崎賢子作成): 巻末p45-49. V 台湾メディア関係年表(林恵玉作成): 巻末p50-56
付録: VI 日本メディア史文献解題(土屋礼子, 川崎賢子作成): 巻末p57-72
収録内容
- 「帝国」を担いだメディア / 山本武利 [執筆]
- 「帝国」日本の新聞学 / 土屋礼子 [執筆]
- 徳富蘇峰と権力政治家 : 帝国日本興隆へのアプローチ / 佐々木隆 [執筆]
- 体制変革と情報戦 : 社会民主党宣言から象徴天皇制まで / 加藤哲郎 [執筆]
- 総合雑誌の盛衰と編集者の活動 / 植田康夫 [執筆]
- 同盟通信社の「戦時報道体制」 : 戦時期における通信系メディアと国家 / 里見脩 [執筆]
- 「帝国」とラジオ : 満洲国において「政治を生活すること」 / 川島真 [執筆]
- 「外地」の映画ネットワーク : 一九三〇-四〇年代における朝鮮・満洲国・中国占領地域を中心に / 川崎賢子 [執筆]
- 日本軍のメディア戦術・戦略 : 中国戦線を中心に / 山本武利 [執筆]
内容説明・目次
内容説明
明治維新期に誕生した新聞、雑誌、出版は、時の権力を批判したり、擁護したり、あるいは「不偏不党」の立場を取りつつ、対外的な「帝国」戦争に参加するにしたがって読者を増やした。後発の映画、放送もメディアの普及力を高めた。権力側はメディアの世論操作機能に着目し、国民を誘導してきた。メディアは教育を補完する機能を果たしたが、いつも「帝国」べったりであったわけではなく、その在野性、日常性、時事性、実践性の中に、「帝国」に傾斜しがちなアカデミズムにはない「学知」が潜んでいる。権力との関係のなかでのメディアの足跡を検証する。
目次
- 序章 「帝国」を担いだメディア
- 第1章 「帝国」日本の新聞学
- 第2章 徳富蘇峰と権力政治家—帝国日本興隆へのアプローチ
- 第3章 体制変革と情報戦—社会民主党宣言から象徴天皇制まで
- 第4章 総合雑誌の盛衰と編集者の活動
- 第5章 同盟通信社の「戦時報道体制」—戦時期における通信系メディアと国家
- 第6章 「帝国」とラジオ—満洲国において「政治を生活すること」
- 第7章 「外地」の映画ネットワーク—一九三〇‐四〇年代における朝鮮・満洲国・中国占領地域を中心に
- 第8章 日本軍のメディア戦術・戦略—中国戦線を中心に
- 付録 メディア関係年表・文献解題
「BOOKデータベース」 より