経済学に何ができるか : 文明社会の制度的枠組み
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経済学に何ができるか : 文明社会の制度的枠組み
(中公新書, 2185)
中央公論新社, 2012.10
- タイトル読み
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ケイザイガク ニ ナニ ガ デキルカ : ブンメイ シャカイ ノ セイドテキ ワクグミ
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注記
主要参考文献: p241-248
内容説明・目次
内容説明
さまざまな「価値」がぶつかり合う、現代の自由社会。その結果、数々の難問が私たちの前に立ちはだかっている。金融危機、中央銀行のあり方、格差と貧困、知的独占の功罪、自由と平等のバランス、そして人間にとって正義とは、幸福とは—。本書は、経済学の基本的な論理を解説しながら、問題の本質に迫る。鍵を握るのは「制度」の役割である。デモクラシーのもとにおける経済学の可能性と限界を問い直す試み。
目次
- 第1部 自由と責任(税と国債—ギリシャ危機を通して見る;中央銀行の責任—なぜ「独立性」が重要なのか;インフレーションの不安—貨幣は正確には操作できない)
- 第2部 平等と偶然(不確実性と投資—「賭ける」ことの意味;貧困と失業の罠—その発見から現在まで;なぜ所得格差が問題なのか—人間の満足度の構造;知識は公共財か—学問の自由と知的独占;消費の外部性—消費者の持つべき倫理を考える)
- 第3部 中庸と幸福(中間組織の役割—個人でもなく国家でもなく;分配の正義と交換の正義—体制をいかにデザインするか;経済的厚生と幸福—GDPを補完するもの;経済学に何ができるか)
「BOOKデータベース」 より