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文化と帝国主義

エドワード・W・サイード [著] ; 大橋洋一訳

みすず書房, 1998.12-2001.7

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タイトル別名

Culture and imperialism

タイトル読み

ブンカ ト テイコク シュギ

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注記

原著 (New York : Alfred A. Knopf, 1993) の翻訳

内容説明・目次

巻冊次

1 ISBN 9784622031970

内容説明

19世紀と20世紀を通して破竹の勢いで進展してきた帝国主義。イギリスやフランスをはじめとした西洋諸国は、世界地図のアジアやアフリカの部分を「われら」の土地として塗りつぶしていった。宗主国の国民は、また植民地化された「原住民」は、それぞれこの事態をどうとらえていたのだろう。そして文化は、帝国主義とどのような関係にあるのか。とりわけ、ルカーチによれば「近代」の形式である小説、それもその最高の芸術的成果が帝国主義とどう絡みあってくるのか。サイードは、歴史意識を前提としつつも、文学の地政学ともいうべき方法論を駆使して、両者の関係を考察する。

目次

  • 第1章 重なりあう領土、からまりあう歴史(帝国、地理、文化;過去のイメージ、純粋なものと混淆的なもの;ふたつのヴィジョン—『闇の奥』における;乖離する経験 ほか)
  • 第2章 強化されたヴィジョン(物語と社会空間;ジェイン・オースティンと帝国;帝国の文化的統合;帝国の作用—ヴェルディの『アイーダ』 ほか)
巻冊次

2 ISBN 9784622032045

内容説明

帝国への抵抗、遡航、そして解放の文化へ—、ポストコロニアル時代の課題を、心をこめて語る。フォースター、イェイツ、ファノンなどの作品を“対位法”的に読み解いたサイード渾身の論考。

目次

  • 第3章 抵抗と対立(ふたつの側がある;抵抗文化の諸テーマ;イェイツと脱植民地化;遡航そして抵抗の台頭;協力、独立、解放)
  • 第4章 支配から自由な未来(アメリカの優勢—公共空間の闘争;正統思想と権威に挑戦する;移動と移住)

「BOOKデータベース」 より

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