戦争倫理学
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戦争倫理学
(ちくま新書, 382)
筑摩書房, 2003.1
- タイトル読み
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センソウ リンリガク
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注記
読者に対する推薦図書: p215-216
内容説明・目次
内容説明
九・一一以後、世界は戦争に向かって地滑りを起こしているのかもしれない。こうした状況にあって、ともすると人は、戦争が生み出す悲惨な現実に慣れてしまい、正気を失ってしまう。まやかしの議論に乗せられないためには、戦争に関する最低限の議論を知っておかなくてはならない。本書は、そうした重要論点を整理し、戦争抑止への道を探る戦争倫理学の試みだ。同時多発テロに端を発する米国の軍事行動、ロールズの原爆投下批判、憲法九条問題などが取り上げられており、いま、戦争について冷静に考え、実りある議論をするための、重要な手がかりを与えてくれる。
目次
- 戦争に関する正気とは何か
- 戦争の二種類のルール—戦争目的規制(jus ad bellum)と戦闘経過規制(jus in bello)
- 連続テロに対する報復戦争は正当か—私の第一の反戦メイル
- 国家という猫には誰も鈴をつけられない—トーマス・モアの処刑とグローティウスの戦争論
- アメリカの良心は「ヒロシマ」に「ノー」と言った—ロールズの原爆投下批判
- ゲルニカを忘れないで—私の第二の反戦メイル
- 鉛の兵隊さんはどうして美しい制服を着ているのか—傭兵軍から国民軍への転換
- カントの「永久平和論」
- 人は共和国のために命を捧げる—ヘーゲルの考えた国家と戦争の関係
- 戦争をした日本は有罪か—「東京裁判史観」と東京裁判の問題点〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より