漱石 : 母に愛されなかった子

書誌事項

漱石 : 母に愛されなかった子

三浦雅士著

(岩波新書, 新赤版 1129)

岩波書店, 2008.4

タイトル読み

ソウセキ : ハハ ニ アイサレナカッタ コ

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内容説明・目次

内容説明

漱石が生涯抱え続けた苦悩。それは母の愛を疑うという、ありふれた、しかし人間にとって根源的な苦悩であった。『吾輩は猫である』『坊っちゃん』から『明暗』まで、この「心の癖」との格闘に貫かれた漱石作品は、今なお自己への、人間への鮮烈な問いとして我々の前にある—現代を代表する文芸評論家が、批評の新たな地平をしめす一書。

目次

  • 第1章 母に愛されなかった子—『坊っちゃん』
  • 第2章 捨て子は自殺を考える—『吾輩は猫である』
  • 第3章 登校拒否者の孤独—『木屑録』と『文学論』
  • 第4章 母を罰する—『草枕』と『虞美人草』
  • 第5章 母から逃れる—『三四郎』『それから』『門』
  • 第6章 母に罰せられる—『彼岸過迄』
  • 第7章 向き合うことの困難—『行人』と『心』
  • 第8章 孤独であることの意味—『道草』
  • 第9章 承認をめぐる闘争—『明暗』

「BOOKデータベース」 より

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