書誌事項

近代から現代へ

熊野純彦著

(岩波新書, 新赤版 1008 . 西洋哲学史||セイヨウ テツガクシ)

岩波書店, 2006.9

タイトル読み

キンダイ カラ ゲンダイ エ

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注記

邦語文献一覧: 巻末p22-25

関連略年表: 巻末p26-31

内容説明・目次

内容説明

はたして「神は死んだ」のか。言葉はどこまで「経験」を語りうるか—デカルト以降の西洋哲学は、思考の可能性と限界とをみつめながら、自然科学の発展や世界史的状況と交錯しつつ展開してゆく。前著『西洋哲学史古代から中世へ』につづき、哲学者が残した原テクストから思考の流れをときほぐしてゆく、新鮮な哲学史入門。

目次

  • 自己の根底へ—無限な神の観念は、有限な「私」を超えている デカルト
  • 近代形而上学—存在するすべてのものは、神のうちに存在する スアレス、マールブランシュ、スピノザ
  • 経験論の形成—経験にこそ、いっさいの知の基礎がある ロック
  • モナド論の夢—すべての述語は、主語のうちにすでにふくまれている ライプニッツ
  • 知識への反逆—存在するとは知覚されていることである バークリー
  • 経験論の臨界—人間とはたんなる知覚の束であるにすぎない ヒューム
  • 言語論の展開—原初、ことばは詩であり音楽であった コンディヤック、ルソー、ヘルダー
  • 理性の深淵へ—ひとはその思考を拒むことも耐えることもできない カント
  • 自我のゆくえ—私はただ私に対して存在し、しかも私に対して必然的に存在する マイモン、フィヒテ、シェリング
  • 同一性と差異—生命とは結合と非結合との結合である ヘーゲル
  • 批判知の起源—かれらは、それを知らないが、それをおこなっている ヘーゲル左派、マルクス、ニーチェ
  • 理念的な次元—事物は存在し、できごとは生起して、命題は妥当する ロッツェ、新カント学派、フレーゲ
  • 生命論の成立—生は夢と行動のあいだにある ベルクソン
  • 現象の地平へ—世界を還元することで獲得されるものは、世界それ自体である フッサール
  • 語りえぬもの—その書は、他のいっさいの書物を焼きつくすことだろう ハイデガー、ウィトゲンシュタイン、レヴィナス

「BOOKデータベース」 より

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